うどん

最後に日本に帰国したのは、もう2年も前になる。
これだけ長く日本に帰らなかったのは初めて。

この冬が始まった頃からずっと、うどんが食べたくて仕方ない。
こちらで暖かい汁物を欲した時、手が届くところにあるものは大体決まっていて、

1. チキンスープ
2.トマトスープ
3.チャウダー系のクリームスープ

私が求めている癒し系のスープはそこにない。
アメリカで育っていれば、チキンスープで満足していたのかもしれない。
だけど私はもっとすっきりしていてだしが効いていてほっこりできるスープがほしい。
しかもそこに麺が入っていたらお腹も満足。そしたらやっぱりうどんになる。

いわゆる駅前の立ち食いうどんみたいなのでいいのに、、といつも思う。
でもNYの駅前にあるのはいつもハンバーガーとピザ。そしてファーストフードの中華料理なのだ。この冬の間中、うどんうどんと私の頭の中で、ひらがな3文字がこだましている。

あ、自分でも家で作ることはできるのですよ。冷凍うどんや乾麺を使って。
でもどうして外で食べるうどんは、特別な味がしませんか?あんな風な味に仕上がるのはやはりだしに色んなものを入れてるからなのかしら。想像してしまう。カウンターに置いてある容器からどさっと入れるネギがうどんに広がる様子。

実はNYにも一軒うどん屋さんがあるみたいなのです。
今までずっと行かなかった理由は、そこでもしがっかりしてしまったらもう他に選択肢がないため追い込まれるのではないかと、、。でも来週とうとう行ってみようと思います。
毎日、ふとしたときに「うどん」と頭に思い浮かぶ日々に決着をつけなくては。

だってもう春になってしまうんだもん。